1トン未満のフォークリフトに必要な資格|特別教育でできること・できないこと

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最大荷重1トン未満の小型フォークリフトでも、資格なしでは仕事で運転できません。必要なのは技能講習ではなく「特別教育」で、学科6時間・実技6時間の合計12時間、2日程度が目安です。会社が自分で行うこともできるため手軽ですが、運転できるのは1トン未満だけです。1トン以上との違い、費用と受け方、就職での扱いまで順に説明します。
1トン未満のフォークリフトは資格なしで乗れる?
乗れません。最大荷重1トン未満のフォークリフトを仕事で運転するには、特別教育を受ける必要があります。労働安全衛生法は、危険な業務に労働者を就かせるときに事業者が特別の教育を行うよう定めていて(第59条第3項)、1トン未満のフォークリフトの運転(道路上の走行を除く)はその対象です(労働安全衛生規則第36条第5号)。
「小さいから資格はいらない」「敷地内だから大丈夫」はどちらも誤解です。私有地での考え方は私有地なら資格はいらない?で説明しています。
1トン未満と1トン以上で何が違う?
1トン以上は技能講習の修了、1トン未満は特別教育の受講が必要です。分かれ目は車両の重さではなく、最大荷重(持ち上げられる重さ)です。
| 特別教育 | 技能講習 | |
|---|---|---|
| 扱える機械 | 最大荷重1トン未満 | すべて(1トン未満も含む) |
| 時間 | 12時間(学科6時間・実技6時間) | 11〜35時間(持っている免許による) |
| 実施できる人 | 事業者が自社で実施できる(教習機関でも受講可) | 都道府県労働局長の登録を受けた教習機関 |
| 費用の例 | 1.5万〜2.5万円前後が相場。学科をWebで受け実技を職場で行う形式で1万円前後の例も | 関東フォークリフト技能センターの例で11時間16,200円、31時間33,200円 |
最大荷重は車体の銘板やカタログで確認できます。乗る予定の機械が何トンかを最初に確かめましょう。
特別教育では何を学ぶ?何時間?
学科6時間と実技6時間の合計12時間で、2日程度が一般的です。内容は安全衛生特別教育規程で決まっていて、学科の内訳は次のとおりです。
- 走行に関する装置の構造と取扱い(2時間)
- 荷役に関する装置の構造と取扱い(2時間)
- 運転に必要な力学(1時間)
- 関係法令(1時間)
実技は走行と荷役の操作を6時間行います。技能講習のような修了試験はなく、受講を終えると修了となるのが一般的です。
特別教育はどこで受けられる?費用は?
教習機関の講習を受けるか、勤め先が社内で実施するかのどちらかです。事業者が行う教育なので、会社の費用で受けるのが本来の形です。
- 教習機関で受ける:相場は1.5万〜2.5万円前後です。特別教育の教習機関一覧から探せます
- 学科をWebで受ける:たとえばCIC日本建設情報センターは、学科をオンラインで受け、実技は各事業所で経験のある実技責任者のもとで行う形で、受講料は9,900〜11,550円(税込)です
- 社内で実施する:十分な知識と経験のある社員が講師になり、記録を残します
どの方法でも、学科と実技の時間を満たしているかが大切です。転職先で修了を証明できるよう、修了証や受講記録は手元に保管しておきましょう。
1トン未満のフォークリフトはどんな機種?
狭い場所向けの小型機や、歩いて操作するタイプなどが中心で、現場で使われているフォークリフトの多くは1トン以上です。
倉庫や工場の主力は1トン以上のカウンター式やリーチ式なので、特別教育だけを持っていても、職場の機械が1トン以上なら運転できません。「せっかく受けたのに使えなかった」はこのパターンです。今の職場の機械が1トン未満だけと分かっている場合に、特別教育で足ります。異動や機械の入れ替えで1トン以上に乗る可能性があるなら、その時点で技能講習が必要になる点も頭に入れておきましょう。種類の違いはフォークリフトの種類で確認できます。
特別教育で就職できる?求人での扱いは?
求人票の「フォークリフト免許」は、ほとんどが技能講習の修了を指すため、特別教育だけでは応募条件を満たさないことが多いです。
履歴書には、技能講習と特別教育を分けて正確に書きます。特別教育は「フォークリフト運転特別教育 修了」のように書きます。書き方は正式名称と履歴書の書き方にまとめています。
特別教育の経験で技能講習を短縮できる?
1トン未満のフォークリフトの運転経験があれば、技能講習の時間が短くなる場合があります。経験を示す証明書が必要です。
- 普通免許などを持ち、1トン未満の運転経験が3か月以上 → 11時間コース
- 運転免許はないが、1トン未満の運転経験が6か月以上 → 15時間コース
勤め先に経験証明書を書いてもらう必要があり、短いコースは開講日が少ない機関もあります。区分の詳細は免除条件まとめへ。
特別教育と技能講習、どちらを受けるべき?
仕事の幅を広げたいなら技能講習、今の職場の1トン未満の機械だけを動かすなら特別教育です。技能講習を修了すれば1トン未満も運転できるので、迷ったら技能講習を選ぶと後から受け直す必要がありません。
- 就職・転職に使いたい → 技能講習
- 今の職場の1トン未満の機械を動かす必要が出た → 特別教育で足りる
- 会社が費用を出してくれる → 技能講習。使える範囲が大きく違います
- とにかく早く安く → 特別教育。ただし使える場面が限られることを承知のうえで
違いの詳細は技能講習と特別教育の違い、会社に費用を出してもらう方法は会社負担で取るをご覧ください。技能講習の教習機関はトップページのエリア一覧から探せます。
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