外国人がフォークリフト免許を取るには|日本語の壁・外国語対応の講習・会社の準備
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フォークリフト運転技能講習は外国籍の人も受講できます。ただし講習は日本語で行う教習機関が多く、日本語の読み書きと会話の理解が受講の条件になっていることがあります。一方で、外国語で修了試験を受けられる教習機関もあり、労働局が一覧を公開している地域もあります。日本語の目安、通訳の扱い、外国語対応の講習の探し方、会社が準備できることを順に説明します。
外国人でもフォークリフト免許は取れる?
取れます。外国籍だからという理由で受講できないことはなく、条件になるのは主に日本語の理解です。コマツ教習所は「日本語の読み書き、及び会話内容の理解が出来る方は受講いただけます」と案内していて、予約時にセンタへ問い合わせるよう求め、事前に日本語の理解力を確認する場合もあるとしています。
- 年齢:18歳未満は、最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転業務に就けません(年少者労働基準規則による就業制限)。これは国籍に関係なく同じです
- 修了証の名前:コマツ教習所のeラーニングでは、修了証の氏名は在留カードの記載どおりに発行するとしています。通称名を使いたい場合は、申込み前に確認してください
- 働けるかは在留資格しだい:資格を取っても、働ける範囲は在留資格で決まります。仕事に就く前に在留カードの内容を確認しておきましょう
修了証は全国どこでも有効で、更新もいりません。日本で長く働くつもりなら、早めに取っておく価値がある資格です。
日本語はどのくらいできれば受講できる?
講義を聞いて理解し、テキストと試験問題を読める程度が目安です。どの程度を求めるかは教習機関によって違うので、申込み前に確認してください。
- テキスト:コマツ教習所のテキストにはふりがながありません
- 学科試験:同じくコマツ教習所では、学科試験の問題にひらがなのふりがな版があります
- 実技:教官の指示を聞き取って体を動かすので、「止まって」「バック」「爪を下げて」など現場の言葉が分かることが大切です
学科で習う内容は、装置の構造、力学、関係法令です。漢字の専門用語が多いので、後で紹介する補助教材で事前に言葉に慣れておくと楽になります。計算問題の考え方は計算問題の対策で紹介しています。
通訳や翻訳アプリは使える?
使えるかどうかは教習機関によって正反対なので、申込み前に聞いてください。
- 使えない例:コマツ教習所は、通訳の同席は断っていて、翻訳機や翻訳アプリの使用も控えるよう案内しています
- 受講者側で通訳を用意する例:茨城労働局が公開している外国語対応の一覧では、講義は日本語で行い、通訳は受講者側で手配する形の講習が載っています
- 講師が外国語で説明する例:同じ一覧には、講師が英語や他の外国語で講義する教習機関もあります
外国語で受けられるフォークリフト講習はある?
あります。外国語で修了試験を受けられる教習機関があり、労働局が一覧を公開している地域もあります。
たとえば茨城労働局の「外国語対応技能講習一覧」(2026年3月4日現在)には、フォークリフト運転技能講習について次のような例が載っています。
| 対応の形 | 言語の例 |
|---|---|
| 日本語テキスト+外国語の修了試験、講義は日本語(通訳は受講者側で手配) | 英語・中国語・ベトナム語・インドネシア語・ポルトガル語 |
| 英語テキスト+英語の修了試験、講師が英語で説明 | 英語 |
| 日本語テキスト+外国語の修了試験、講師が外国語で説明 | 英語・ベトナム語・インドネシア語・ポルトガル語・タガログ語・スペイン語 |
大手でも、コマツ教習所は近畿センタと九州センタでベトナム語の講習を行っていると案内しています。住んでいる県の労働局のホームページで「外国語」「技能講習」と探すか、近くの教習機関に直接問い合わせてください。具体的な実施条件は各機関に確認が必要です。
多言語の補助教材はどこで手に入る?
厚生労働省が「技能講習補助教材」を作り、ホームページで公開しています。外国人労働者などにも技能講習が適切に行われるようにするための教材です。
- フォークリフト運転技能講習の補助テキストの言語:日本語、英語、中国語、ベトナム語、タガログ語、インドネシア語、韓国語、モンゴル語、ミャンマー語、ポルトガル語、ネパール語、タイ語、スペイン語、カンボジア語
- 教材の種類:補助テキストのほか、講習用のスライドと実務用語集があります
- 使い方の注意:用語などの理解を助けるためのもので、教習機関の講習テキストと一緒に使う前提です。これだけで講習の代わりにはなりません
玉掛けやガス溶接、クレーンなどの技能講習にも補助教材があります。
外国人スタッフに資格を取らせたい会社は何を準備する?
受講者の日本語の力に合った教習機関を選び、補助教材で事前に言葉を予習させることです。
- まとめて申し込む:会社から複数人をまとめて申し込むと、日本語のサポートについて教習機関と事前に相談しやすくなります(企業の団体申込み・出張講習ガイド)
- 社内で予習会をする:補助教材の用語集を使い、現場で使う言葉と講習の言葉をつなげておきます
- 費用の扱いを決める:会社負担にする場合の考え方は会社負担の記事へ
- 受講日の段取り:遅刻や早退で講習時間が足りないと修了できない教習機関があります。集合時刻と場所を本人と一緒に確認しておきましょう(遅刻・欠席の記事)
資格を取ったあと現場で気をつけることは?
対応する教習機関
メーカー系キャタピラー九州 福岡教習センター
キャタピラーグループの登録教習機関。建機系の技能講習を幅広く実施。
協会系福岡県労働基準協会連合会
労働基準協会系の教習機関。県内各地で技能講習を開催。
民間JCフォークリフト教習センター
フォークリフト講習専門の教習センター。Webで日程確認・申込みができる。