玉掛けの学科試験対策|出題される4科目と、力学・質量目測でつまずかない覚え方

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玉掛けの学科試験は、講習で習った範囲から出題される試験で、まじめに受講すれば十分に合格を目指せます。科目は「クレーン等の知識」「力学」「玉掛けの方法」「関係法令」の4つで、難しいと感じる人が多いのは力学の計算と質量目測です。講習の時間割と試験の中身、つまずきやすい問題の覚え方、落ちたときに確認しておくことをまとめました。
玉掛けの学科試験は難しい?
講習の内容から出題される試験なので、講義をきちんと聞いていれば合格を目指せる難しさです。国家試験のように事前に独学する必要はなく、講習の最後に学んだ範囲を確かめる「修了試験」です。
難しいと言われるのは、つり角度と張力の関係や荷の質量を求める計算など、力学の部分です。ただし出題の型は限られていて、講習中に解き方を教わります。講師が「ここは大事」と言った箇所がそのまま出る傾向があるので、その場で印を付けておくのが一番の対策です。
学科試験の科目と出題内容は?
学科は4科目・合計12時間の講習で、試験もこの4科目から出ます。玉掛け技能講習規程(厚生労働省告示)で次のように決まっています。
| 科目 | 主な範囲 | 講習時間 |
|---|---|---|
| クレーン等に関する知識 | 種類と型式、構造と機能、安全装置とブレーキ | 1時間 |
| 力学に関する知識 | 力の合成・分解・つり合い、重心と安定、質量、荷重、玉掛用具の強さなど | 3時間 |
| 玉掛けの方法 | 一般的な作業方法、用具の選び方と使い方、基本動作、合図の方法 | 7時間 |
| 関係法令 | 労働安全衛生法、同施行令、同規則、クレーン等安全規則の関係条項 | 1時間 |
学科試験は筆記または口述で行うと定められています。合格基準の点数は規程の本文には書かれておらず、教習機関の案内で確認できます。
実技試験では何をする?
実技は「玉掛け作業」6時間と「合図」1時間の講習で、試験もこの内容で行います。玉掛け作業の範囲には、質量目測、玉掛用具の選定と使用、0.5トン以上の荷の基本作業と応用作業が含まれます。
講習は学科2日と実技1日の3日構成が一例です。ある労働基準協会では、学科試験は2日目の講習後、実技試験は3日目の講習後に行うと案内しています。クレーン運転の補助作業に6か月以上の経験がある人は、講習が15時間に短くなります。
玉掛け講習は何日で費用はいくら?
経験のない人は19時間で3日程度、費用は2万円台が一例です。西野田労働基準協会の例を挙げます。
| コース | 対象 | 費用(税込・テキスト代込み) |
|---|---|---|
| Aコース(19時間) | 未経験者 | 26,455円 |
| Bコース(15時間) | 補助作業の経験6か月以上 | 22,605円 |
同協会の時間割は、学科1日目・2日目が8時40分〜17時、実技3日目が7時50分からで、受講票と筆記具の持参、実技試験にはヘルメットと手袋の持参を求めています。学科は2日間座りっぱなしになるので、試験に向けて体力も温存しておきましょう。
力学の問題はどう覚える?
「角度が開くほどワイヤーにかかる力が増える」というイメージと、「体積×比重=質量」の型を先に作ると解きやすくなります。
- つり角度と張力:2本つりで、ワイヤー同士の角度が大きくなるほど1本あたりの張力が大きくなります。角度ごとの係数は講習で配られる表で覚えます
- 質量の計算:形から体積を出し、比重を掛けます。鋼は7.85、コンクリートは2.3あたりがよく使われる値です
- 重心と安定:重心の真上にフックが来ないと荷が傾く、という考え方を図で覚えます
計算は公式の暗記よりも、例題を1回自分の手で解いておくことが効きます。数字が苦手な人は、講習で配られる計算の例題を休憩時間にもう一度解き直し、どこで掛け算・割り算をするのかを自分の言葉でメモしておくと、試験のときに手が止まりません。フォークリフトの学科の計算と似た考え方なので、両方受ける人はフォークリフトの計算問題の記事も参考になります。
質量目測やワイヤーの廃棄基準はどう覚える?
質量目測は寸法から計算する手順を体に入れ、廃棄基準は数字を語呂でまとめて覚えます。
- 質量目測:見た目で当てるのではなく、縦・横・高さの見当から体積を出して比重を掛けます。実技の練習中に何度か計算しておくと、試験で慌てません
- ワイヤーロープの廃棄基準:1よりの間で素線の10%以上が切断している、直径の減少が公称径の7%を超える、キンクしている、著しい形くずれや腐食がある、が代表的です
- 合図:手や小旗を使った合図は、意味と動作をセットで覚えます
学科試験に落ちたらどうなる?
補講や再試験で救済する仕組みを設けている教習機関が多いですが、当日中か後日か、費用がかかるかは機関ごとに違います。不合格でも、受講した講習が無駄になるとは限りません。
- 申込み時に確認しておく:再試験の回数、日程、追加費用
- キャンセル規定も見る:ある労働基準協会の玉掛け講習は、開始14日以内のキャンセルは返金しないとしています
- 実技の不合格:用具の選定、合図、掛け外しの手順は練習量がそのまま出ます。練習時間のうちに手順を体に入れます
フォークリフトとどちらを先に取るべき?
就職に早く使いたいならフォークリフトが先、クレーンのある現場で働くと決まっているなら玉掛けが先です。両方取るなら、同じ教習機関で続けて受けると日程を組みやすくなります。費用と日数は玉掛けの取り方と費用、クレーン系資格の全体像はクレーン資格の種類まとめで確認できます。教習機関は玉掛け対応の教習機関一覧か、トップページのエリア一覧から探せます。
対応する教習機関
メーカー系キャタピラー九州 福岡教習センター
キャタピラーグループの登録教習機関。建機系の技能講習を幅広く実施。
協会系福岡県労働基準協会連合会
労働基準協会系の教習機関。県内各地で技能講習を開催。
メーカー系コマツ教習所 福岡センタ
コマツグループの登録教習機関。予約から受講までWebのマイページで完結。土日開催講習あり。