クレーン資格の種類まとめ|特別教育・技能講習・運転士免許の違いと選び方

最終更新日: 2026-10-01

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クレーンの資格は、扱うクレーンの種類とつり上げ荷重で「特別教育」「技能講習」「運転士免許」の3段階に分かれます。天井クレーンなどは5トン未満なら特別教育、5トン以上の床上操作式なら技能講習、それ以外の5トン以上は免許です。移動式クレーンは1トンと5トンが境目です。資格の一覧表、現場ごとの必要な資格、取る順番のコツを順に説明します。

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この記事の目次
  1. クレーン資格の種類は?一覧で見ると?
  2. クレーンの特別教育と技能講習の違いは?
  3. 技能講習と運転士免許の違いは?
  4. 現場ごとに必要なクレーン資格は?
  5. ユニック(トラック搭載型クレーン)の資格は?
  6. 玉掛けを先に取ると講習は短くなる?
  7. ショベルローダーはフォークリフトの資格で乗れる?
  8. 結局どの順で取るのが得?

クレーン資格の種類は?一覧で見ると?

原則は「小さいものは特別教育、中くらいは技能講習、大きいものは免許」で、上の資格は下の資格の範囲もカバーします。

段階資格扱える範囲講習時間の目安
特別教育クレーンの特別教育つり上げ荷重5トン未満のクレーン教習機関に確認
特別教育移動式クレーンの特別教育つり上げ荷重1トン未満の移動式クレーン教習機関に確認
特別教育玉掛けの特別教育つり上げ荷重1トン未満のクレーン等の玉掛け教習機関に確認
技能講習床上操作式クレーン運転技能講習つり上げ荷重5トン以上の床上操作式クレーン20時間(学科13・実技7)
技能講習小型移動式クレーン運転技能講習つり上げ荷重1トン以上5トン未満の移動式クレーン20時間(学科13・実技7)
技能講習玉掛け技能講習つり上げ荷重1トン以上のクレーン等の玉掛け19時間
免許クレーン・デリック運転士つり上げ荷重5トン以上のクレーン免許試験に合格して取得
免許移動式クレーン運転士つり上げ荷重5トン以上の移動式クレーン免許試験に合格して取得

技能講習の費用は、玉掛けが2.2万〜2.8万円前後、小型移動式クレーンが2.6万〜3.5万円前後が目安です(どちらも最短3日)。

クレーンの特別教育と技能講習の違いは?

違いは扱えるクレーンの大きさで、境目はクレーンが5トン、移動式クレーンと玉掛けが1トンです。労働安全衛生法施行令第20条は、つり上げ荷重5トン以上のクレーンの運転(第6号)、1トン以上の移動式クレーンの運転(第7号)、1トン以上のクレーン等の玉掛け(第16号)を、資格のある人しかできない「就業制限業務」にしています。

  • 特別教育:就業制限業務より小さいクレーンを扱うための教育です。5トン未満の天井クレーン、1トン未満の移動式クレーン、1トン未満の玉掛けが対象です
  • 技能講習:就業制限業務のうち、床上操作式の5トン以上、1トン以上5トン未満の移動式クレーン、1トン以上の玉掛けを扱えます。修了試験があり、修了証が交付されます

「特別教育で足りる現場」でも、転職を考えるなら技能講習で取っておくと、上の範囲までカバーできて無駄がありません。

技能講習と運転士免許の違いは?

運転士免許は、技能講習では扱えない5トン以上のクレーンや移動式クレーンを運転するための資格です。講習を受けて修了試験に受かる技能講習と違い、免許は試験に合格して免許を受ける形になります。

  • クレーン・デリック運転士:運転室で操作する天井クレーンなど、5トン以上のクレーン全般
  • 移動式クレーン運転士:ラフタークレーンなど、5トン以上の移動式クレーン

5トン以上の天井クレーンでも、床の上を歩きながらペンダントスイッチで操作し、荷と一緒に移動する「床上操作式」なら、技能講習の修了で運転できます。

現場ごとに必要なクレーン資格は?

「クレーンの種類」「つり上げ荷重」「荷を吊る作業(玉掛け)もするか」の3つで決まります。

  • 町工場の2.8トンのホイストクレーン→ クレーンの特別教育。荷を掛ける作業もするなら、つり上げ荷重1トン以上なので玉掛け技能講習
  • 工場の10トン天井クレーン(ペンダント操作)→ 床上操作式クレーン運転技能講習+玉掛け技能講習
  • 建材配達のユニック車(2.9トン吊り)→ 小型移動式クレーン運転技能講習+玉掛け技能講習(公道を走るにはトラックの運転免許も)
  • 建設現場のラフタークレーン→ 移動式クレーン運転士免許

判断に迷うときは、クレーン本体に表示されたつり上げ荷重と操作方法を確認し、職場の安全担当者に確かめてください。

ユニック(トラック搭載型クレーン)の資格は?

つり上げ荷重1トン以上5トン未満なら小型移動式クレーン運転技能講習で、求人の「ユニック資格」はほとんどがこれを指します。

  • 1トン未満:移動式クレーンの特別教育
  • 1トン以上5トン未満:小型移動式クレーン運転技能講習
  • 5トン以上:移動式クレーン運転士免許

ユニック車で荷を吊るには、クレーンを動かす資格に加えて、荷にワイヤーを掛け外しする玉掛けの資格も必要です。1人で運転と玉掛けをする仕事なら、両方そろえておきましょう(玉掛け資格の取り方と費用)。

玉掛けを先に取ると講習は短くなる?

短くなります。玉掛け技能講習を修了していると、床上操作式・小型移動式クレーンの技能講習で科目の一部が免除されます。滋賀労働局の「各種技能講習・受講条件等一覧」では、次のような免除が示されています。

  • 玉掛け技能講習の修了者が床上操作式クレーンを受ける場合:「床上操作式クレーン運転のために必要な力学に関する知識」と「運転のための合図」が免除
  • 玉掛け技能講習の修了者が小型移動式クレーンを受ける場合:「小型移動式クレーン運転のために必要な力学に関する知識」と「運転のための合図」が免除
  • 逆に、床上操作式か小型移動式を修了してから玉掛けを受ける場合:「クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識」と「クレーン等の運転のための合図」が免除

免除コースを設けているか、日程があるかは教習機関によって違います。申込みの前に、持っている修了証を伝えて確認してください。

ショベルローダーはフォークリフトの資格で乗れる?

乗れません。ショベルローダーとフォークローダーは別の資格です。最大荷重1トン以上のショベルローダー・フォークローダーの運転は、ショベルローダー等運転技能講習の修了が必要な就業制限業務です(労働安全衛生法施行令第20条第13号)。1トン未満なら特別教育です。

大型特殊免許を持っている人や、普通免許などがあり1トン未満の機械の運転経験がある人には、フォークリフトと同じように講習時間の短縮があります。港湾や製材、農業倉庫などで求められることがある資格です。

結局どの順で取るのが得?

倉庫・製造の仕事なら「フォークリフト→玉掛け→職場のクレーンに合わせて床上操作式か小型移動式」の順が定番です。玉掛けを先に取っておけば、クレーンの技能講習で科目の免除を受けられます。費用対効果の全体像は物流・倉庫で稼げる資格7選にまとめています。

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