フォークリフトの作業計画|作らないといけない場面と、書く中身

フォークリフトを使う作業では、あらかじめ作業計画を定めて、それに沿って作業することが求められています。書類のための書類になりがちな部分ですが、事故が起きたときにいちばん見られるところでもあります。
何を決めるのか
労働安全衛生規則では、フォークリフトなどの車両系荷役運搬機械を使う作業について、あらかじめ作業場所の状況や機械の能力を調査したうえで、作業計画を定めて関係者に周知することを求めています。決める内容は大きく3つです。
- 運行経路:どこを通るか。人の通り道と交差する箇所はどこか
- 作業の方法:どう荷を積み、どう降ろすか。誰が合図をするか
- 機械の種類と能力:その荷をその機械で扱えるか
3つ目が実は重要で、最大荷重の数字だけを見て「2.5トン車だから2トンの荷はいける」と判断すると危険です。荷の重心が前に出るほど、また高く上げるほど、扱える重さは下がります。詳しくは最大荷重と荷重曲線の見方で解説しています。
作業指揮者を決める
作業計画に沿って作業が行われるよう、作業指揮者を定めて指揮させることも求められています。オペレーターとは別の役割です。
作業指揮者に特別な資格は要りませんが、その作業に慣れていて、周囲を見て止められる人であることが実質的な条件になります。荷卸しのときに周囲を見る人がいるかどうかで、はさまれ事故の起きやすさが変わります。
現場で効く決め事
計画書に書くだけでは事故は減りません。実際に効いているのは次のような取り決めです。
- 歩行者との動線を分ける:ラインを引く、通路を分ける、交差点にミラーを置く
- 後進時の一時停止:フォークリフトの事故は後進中に多く起きます
- 荷を高く上げたまま走行しない:重心が上がり、わずかな段差で転倒します
- 運転位置を離れるときはフォークを下げ、エンジンを止め、パーキングをかける:これは規則にも定められています
- 人をフォークやパレットに乗せない:墜落事故の典型です
事故の型についてはフォークリフト事故の多発4パターンにまとめています。
計画は現場が変わったら見直す
いちど作った計画をそのまま使い続けている現場が多いのですが、レイアウトが変わったり、扱う荷が変わったりしたら、計画も変わります。棚を増やした、トラックの着け方を変えた、といったタイミングが見直しどきです。
形式的にでも見直した記録が残っていると、監督署の調査でも、事故後の説明でも通りが違います。
対応する教習機関
メーカー系キャタピラー教習所 東関東教習センター
キャタピラーの登録教習機関。出張講習に対応。
メーカー系コベルコ教習所 尼崎教習センター
コベルコ建機グループの教習機関。外国語コース・eラーニングに対応。
メーカー系キャタピラー九州 福岡教習センター
キャタピラーグループの登録教習機関。建機系の技能講習を幅広く実施。